画像やPCデータのバックアップなどのために、QNAPのNAS🍆 TS-233を運用しています。
HDD1台で運用していたのですが、ファイルを開く際のレスポンスが悪いので改善したくなりました。
やること
ランダムアクセス性能を上げたいので、SSDを導入します。
QNAPからQtierというストレージ階層化機能が提供されているので、今回はこちらを使ってみることにします。
Qtierを使うと、以下の処理を自動的に行ってくれるようです。
- 書き込みはSSDに対して行う。高速に書き込める。
- アクセス頻度が少ないデータは自動的にHDDに移動し、SSDの容量を空ける。
- アクセス頻度が高いデータはSSDに保持する。高速に読み込める。
今回はHDD1台+SSD1台でQtierを組みます。フルSSD化する予算はありませんでした。
ざっくり手順
ドキュメント通りに進めればいい部分は割愛します(手抜き)
SSDを用意する
TS-233にはM.2スロットが無いので、SATA SSDを用意します。今回はキオクシアのSATA SSD (SSD-CK480S/J) を購入しました。
データのバックアップ
Qtierを使うには、HDDとSSDを1つのストレージプール (複数のドライブを1つにまとめた仮想的なドライブ) にまとめ、ストレージプール内のボリュームを作成する必要があります。
既存のHDDにストレージプールを設定せず、静的ボリュームとして運用していた場合、そのままでは ストレージプール内のボリュームに移行することができません。そのため、
- 静的ボリュームの中身を別の場所にバックアップする
- 静的ボリュームを削除 ( データが消えます )
- ストレージプールを作成し、HDDとSSDを登録
- ストレージプール内でボリュームを作成
- 手順1でバックアップしていたデータを元に戻す
という手順を踏む必要があります。 私は静的ボリュームとして運用していたため、バックアップが必須でした。
元々ストレージプールを作成していた場合、新しいSSDをプールに追加するだけで良いため(多分)、バックアップは必須ではありません。 …が、データが吹っ飛んでも困るので、念の為バックアップしておいた方がいいでしょう。
私はHybrid Backup Syncを使って外付けHDDにバックアップしました。
(こちらの記事を参考にさせていただきました: QNAP NAS の ボリュームタイプ変更 (2) - 自分にとってより良い構成は? - KuriKumaChan’s diary)
ストレージプール・Qtierの設定
既存のストレージプールが無い場合、Qtier機能付きのストレージプールを作成します。
Qtier の作成 | QTS 5.0.xに手順が書いてあります。
既存のストレージプールがある場合は、増設したディスクをプールに追加した後にQtierを有効化することになると思います。(エアプ)
ボリュームの作成・拡張
ボリュームを削除していた場合は、ストレージプール内にボリュームを作成しなおします。 シックボリュームかシンボリュームにしないとQtierが使えないので注意。
シックボリュームまたはシンボリュームの作成 | QTS 5.0.xに手順が書いてあります。
ボリュームが残っている場合は、ボリュームサイズを変更するだけで良いはず? (エアプ)
(必要に応じて)データを元に戻す
ボリュームを削除していた場合は、適宜データを元に戻してください。
結果
ベンチマーク
CrystalDiskMarkでベンチマークをしてみました。
IMPORTANTネットワーク越しのテストなのであまり正確ではないと思います。
HDD1台の場合↓

SSD + HDDの場合↓

…ランダム書き込みが微妙に遅くなってるな???
とりあえずランダム読み込みは大幅に改善したので良しとします。Q32T1では約14倍速になりました。
シーケンシャルアクセスがあまり伸びていないのはネットワークのせいだと思います。最大1Gbpsなので仕方ないね。
体感
Finderやエクスプローラーなどからファイル操作する際のレスポンスは改善しました。初回接続時に2秒ほど待たされる以外はサクサク動きます。
ただ、写真閲覧ソフトのQuMagieで大量のサムネイルを読み込もうとすると読み込み遅延が発生します。ストレージの問題ではなく、CPUの処理性能の問題な気がします。

サムネ読み込み中は使用率が100%に張り付く…
Cortex-A55 4コアだと、この辺りの機能を使うには厳しいかもしれません。
感想
CPU強めのNAS欲しいよ〜〜
おまけ
にゃす。
Miの埋め込み機能を使ってみたかっただけ
